おうちで一人だけの薬草探索隊

ゴールデンウィーク初日、行く当てもないので庭をウロウロしていると…

野山を散策しなくても 結構 薬草図鑑に載っている植物があることを発見、さて

まずはこれから

半夏(ハンゲ):植物名はカラスビシャク、サトイモ科の多年草で北海道から九州、朝鮮半島、中国で生息。4~5月に名前の由来となった仏炎苞のある花序をつけます。薬用部分は塊茎でフェノール類、リグニンを含み、鎮咳去痰、健胃・止嘔、鎮静作用などがあり、「半夏厚朴湯」「半夏瀉心湯」「小柴胡湯」「小青竜湯」「六君子湯」など多くの漢方薬に汎用されています。えぐ味を中和するため生姜と組み合わせて使用されます。(宮地嶽神社で見つけました、虫に食べられてもすぐ生えてくる、強い!)

 

次は「ニッケイ」

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ニッケイ(肉桂):クスノキ科ニッケイ属の常緑高木で中国南部、台湾原産、日本へは享保年間に中国から輸入されたそうです。葉は、クスノキ科の特徴、縦に長い葉脈が走っている三行脈。薬用部位は樹皮で桂皮(ケイヒ)・桂枝(ケイシ)といい、独特の芳香があります。主な成分はケイアルデヒド、ジテルペノイド、タンニン。作用は鎮痙・鎮静、解熱、末梢血管拡張、消化管運動抑制などなどいっぱい、芳香性健胃、発汗解熱剤として活躍してます。「桂枝茯苓丸」「葛根湯」「八味地黄丸」「安中散」「小青竜湯」…これも多くの漢方薬に使用されてますね。(葉っぱを千切るとシナモンの香りが…)

 

お次は「えー?それは食品でしょ」というなかれ、「ウメ」といきましょうか

ウメ(烏梅ウバイ):バラ科の落葉樹。神農本草経にも載っていますよ。薬用部分は実。梅肉エキス

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、梅干し、梅酢、梅酒、烏梅(皮を剥いて燻製にしたもの)として用い、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、シトステロール、オレアノール酸などの成分を有します。そのままもしくは梅干しの黒焼きなどにして鎮咳・鎮嘔、健胃剤、また、扁桃炎、咽頭炎、気管支カタルや腹痛、急性腸炎、下血、日射病にも効果があります。梅酒エキスを布に浸して患部に当てると火傷、打ち身、神経痛・リウマチにも。梅肉エキスを患部に直接塗るとインキン・たむしに、変ったところでは梅干しをつぶして貼ると肩こりに効くとあります。

 

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他にも、「山茱萸:サンシュユ」「茶」「キンカン」「ツワブキ」「ガマズミ」など。

病気してもお家で治せるかも?

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