最良のサービス

以前、地元紙に記者の体験談が掲載されていたので紹介します。

ふらりと立ち寄った、あるラーメン店。まだ若い店主の元気な声が響く。ラーメンを注文した客の携帯電話が鳴った。客は話しながら店の外へ。出来上がったラーメンが席に置かれた。客はなかなか戻って来ない

しばらくして席に着いた客がラーメンに手を伸ばそうとした。その時、店主はさっとラーメンの器を引いて、湯気の立つ作りたてに取り換えた。驚く客に「お客さんに、冷めたラーメンは食べさせられませんから」

「2杯分の料金を」との申し出を固辞した店主。そのTシャツには「一杯入魂」の文字が。なるほど。この店のラーメンがうまい理由が分かった

仕事帰りに乗った、ある路線バス。停留所に止まるたび、運転手が車内アナウンスを繰り返す。「週末の金曜日です。1週間、お疲れさまでした」

バスを降りるお年寄りには「寒いですから気を付けて」「自転車にはご注意ください」。あえて言えば「一停入魂」か。学生たちが「ありがとうございました」と笑顔で降りていった。外の風は冷たいが、車内は何だかポカポカと

ラーメン店主とバス運転手。仕事は違っても、心を込めて最良のサービスを提供しようというプロ意識には通じるものが。料金はいつもと同じなのに、すごく特をした気分にしてくれた。

私も「一人入魂」の気持ちを持って頑張っていきたいと思います。

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